Common for Web
What for?
UnityではWebGLプラットフォームを使用してブラウザ向けのアプリケーションを作成できます。 ブラウザ向けのアプリケーションではUnity(C#)とブラウザ(JavaScript)間の処理の呼び出しやデータの受け渡しが必要になります。
このモジュールではUnityで提供されているC#とJavaScript連携の少し複雑な仕組みを隠蔽し、C#とJavaScriptの相互作用を簡単に行えるようにWebGLヘルパーを提供します。
Specification
- C#からJavaScriptを呼び出せます。
- JavaScriptからC#にコールバックできます。
- JavaScriptの呼び出し状況のトレースログを抑制できます。
- プラットフォームに応じたビデオ再生ができます。
Architecture
VideoPlayer
Unity
JavaScript
Installation
Package
Unity
https://github.com/extreal-dev/Extreal.Integration.Web.Common.git
npm
@extreal-dev/extreal.integration.web.common
Dependencies
このモジュールは次のパッケージを使います。
Unity
npm
- 依存するものはありません。
Settings
WebGLヘルパーの初期化が必要です。 アプリケーションの起動時にWebGLヘルパーの初期化を行ってください。
WebGLHelper.Initialize();
ブラウザ側でJavaScriptの呼び出し状況のデバッグログを出力できます。 デフォルトはデバッグログを出力しないので、デバッグログを出力したい場合はWebGLHelperConfigで指定します。
WebGLHelper.Initialize(new WebGLHelperConfig { IsDebug = true });
VideoPlayer
EVideoPlayerProviderを使ってEVideoPlayerを作成します。 WebGLで使う場合はtargetRenderTextureに使用したいRenderTextureを設定します。 WebGL以外で使う場合はvideoPlayerに使用したいVideoPlayerを設定します。
var eVideoPlayer = EVideoPlayerProvider.Provide(videoPlayer, renderTexture);
TargetRenderTextureとVideoPlayerをどちらも設定するとプラットフォームを切り替えるだけでWebGL向けの機能もWebGL以外の機能も使用できます。
WebGLで使う場合はさらにJavaScriptで初期化を行います。 VideoPlayerAdapterを作成してadapt関数を呼び出します。
import { VideoPlayerAdapter } from "@extreal-dev/extreal.integration.web.common";
const videoPlayerAdapter = new VideoPlayerAdapter();
videoPlayerAdapter.adapt();
Usage
C#からJavaScriptを呼び出す
C#からJavaScriptの呼び出しは次のシグネチャのみ提供しています。
- 戻り値なし関数
- 引数:文字列2つ
- 戻り値:なし
- 例:
const action = (param1: string, param2: string): void => {
// do something
}
- 戻り値あり関数
- 引数:文字列2つ
- 戻り値:文字列
- 例:
const func = (param1: string, param2: string): string => {
return "do something";
}
引数と戻り値は文字列にしているので、複雑なデータ構造を扱いたい場合はJSONを使用してください。
C#側はWebGLHelperのCallAction/CallFunctionを使ってJavaScriptを呼び出します。 Actionが戻り値なし、Functionが戻り値ありの関数に対応します。 C#とJavaScriptの対応付けは文字列のターゲット名で行います。
public class Sample : DisposableBase
{
public void DoAction(string param1, string param2)
=> WebGLHelper.CallAction("DoAction", param1, param2);
public string DoFunction(string param1, string param2)
=> WebGLHelper.CallFunction("DoFunction", param1, param2);
}
JavaScript側はaddAction/addFunctionを使います。
import { addAction, addFunction } from "@extreal-dev/extreal.integration.web.common";
addAction("DoAction", (str1, str2) => {
// do something
});
addFunction("DoFunction", (str1, str2) => {
return "do something";
});
JavaScriptからC#にコールバックする
JavaScriptからC#へのコールバックは次のシグネチャのみ提供しています。
- Action<string, string>
引数は文字列にしているので、複雑なデータ構造を扱いたい場合はJSONを使用してください。
JavaScript側はcallbackを使います。 JavaScriptとC#の対応付けは文字列のターゲット名で行います。
import { callback } from "@extreal-dev/extreal.integration.web.common";
callback("HandleOnCallback", "param1", "param2");
C#側はWebGLHelperのAddCallbackを使います。 この実装例ではコールバックを受けてイベント通知を送信しています。
public class Sample : DisposableBase
{
public IObservable<string> OnCallback => onCallback;
private readonly Subject<string> onCallback = new Subject<string>();
private static Sample instance;
public Sample()
{
instance = this;
WebGLHelper.AddCallback(nameof(HandleOnCallback), HandleOnCallback);
}
[MonoPInvokeCallback(typeof(Action<string, string>))]
private static void HandleOnCallback(string str1, string str2)
=> instance.onCallback.OnNext($"received {str1} {str2} in callback");
protected override void ReleaseManagedResources() => onCallback.Dispose();
}
JavaScriptの呼び出し状況のトレースログを抑制する
WebGLヘルパーの初期化でログを出力するように指定した場合、すべてのC#からのJavaScriptの呼び出し時とJavaScriptからのC#へのコールバック時にログが出力されます。
高頻度で呼ばれる関数やコールバックが存在する場合など、このログ出力を抑制したいときがあります。 そのような場合は関数登録時またはコールバック時にこのログ出力を抑制することができます。 addAction/addFunction/callbackのisSuppressTraceLogをtrueにすることで、その関数呼び出しまたはコールバックのログ出力が抑制されます。
import { addAction, addFunction, callback } from "@extreal-dev/extreal.integration.web.common";
addAction("DoTraceLogSuppressedAction",
(str1, str2) => {
// do something
},
true); // isSuppressTraceLog
addFunction(
"DoTraceLogSuppressedFunction",
(str1, str2) => {
return "do something";
},
true); // isSuppressTraceLog
callback(
"DoTraceLogSuppressedCallback",
"param1",
"param2",
true); // isSuppressTraceLog
プラットフォームに応じたビデオ再生を行う
WebGLではVideoPlayerを使用した状態で動画を長時間再生すると音声が正常に流れなくなったり動画再生速度が極端に遅くなったりする問題が生じることがあります。 この問題はWebGLでビデオ再生するときはその処理をJavaScriptに委譲することで解決できます。
ここではWebGLでのビデオ再生をJavaScriptに委譲し、それ以外のプラットフォームではVideoPlayerを使用する機能を提供します。 この機能はEVideoPlayerが提供します。
使用したい動画が存在するURLを設定して動画再生の準備をします。
videoPlayer.SetUrl("URL");
videoPlayer.Prepare();
動画再生をする準備ができたらOnPrepareCompletedイベントが発火します。
videoPlayer.OnPrepareCompleted
.Subscribe(_ =>
{
// Handle processing when preparation is completed here.
})
.AddTo(disposables);
動画を再生/一時停止/停止したい場合はそれぞれPlay/Pause/Stopメソッドを使用します。
videoPlayer.Play();
videoPlayer.Pause();
videoPlayer.Stop();
動画の準備時や再生時にエラーが生じた場合はOnErrorReceivedイベントが発火します。
videoPlayer.OnErrorReceived
.Subscribe(appState.Notify)
.AddTo(disposables);
動画の音量を調節したい場合はSetAudioVolumeメソッドを使用します。 引数のvolumeには0~1のfloat値を入力してください。
videoPlayer.SetAudioVolume(volume);
動画の長さを取得したい場合はLengthプロパティを使用します。 戻り値の単位は秒です。
var videoLength = videoPlayer.Length;
動画の再生位置を指定したい場合はSetTimeメソッドを使用します。 引数の単位は秒です。
videoPlayer.SetTime(time);